sheepってどんなHOUSE MUSICがかかるの?NU DISCOとかUK GARAGEってなに?

Pocket

sheepのレジデントDJはどんなDJをするのか?

sheepのレジデントDJはどんなDJをするか。sheepのレジデントはUENO、PIECE、ETSUKOの3人、みなHOUSE DJです。HOUSE MUSICというジャンルはいま、多くの細かいジャンルにセグメントされています。DEEP HOUSE、ACID HOUSE、PROGRESSIVE HOUSE、GARAGE HOUSE、などが挙げられます。

sheepではDEEP HOUSE、NU DISCO、GARAGE、FUNKなどが比較的よくかかりますがこちらの記事にも書いたように、sheepでは大雑把にHOUSEというフォーマットの中で、今の “TOKYO” でかけるべきHOUSE MUSICという解釈をしています。

sheeps
sheeps
UENO / ETSUKO / PIECE

3人の音楽性は近いようですこし違う。UENOはヨーロッパやデトロイトのDEEP HOUSEをよくかけるし、PIECEはNU DISCOとBALEARIC、GARAGEが中心で、ETSUKOはNervous Records、BBE といったレーベルのHOUSEが好きでFUNKやHIP HOPもかける。sheepがうまくやれているのはバランスの取り方がうまいんだろうなと思っています。バランスとはオーバーグラウンドとアンダーグラウンドのバランスや、クラシックとニューリリースのバランス、ローカルとグローバルのバランスなど。バランス感覚がうまくいくのはレジデントの音楽背景の幅の広さから生み出されているのかもしれません。UENOはアーティストとして”Charterhouse Records”からepをリリースしており、PIECEはもともとROCK界隈の住人。ETSUKOは元ダンサーで、毎年国技館で行われるDANCE ALIVEでのエントランスDJのオーガナイズも務めています。

もうひとつsheepのベースにあるのは、過去27回続けてきたPARTYでのキャリアが挙げられます。素晴らしいサウンドシステムのある道元坂Dimensionにて、サタデーアフタヌーンという珍しいスケジュールでのパーティを開催してきました。土曜日の午後の道玄坂のクラウドたちにはこれから踊りにいくであろうHOUSE LOVERたちや、イベント出演前のDJ、女子会おわりのOL、大学生に留学生、ツーリストとsheepの常連客という多様性をもっていました。彼らを踊らせるためには選りすぐりの選曲が必要となり、また常にフロアに目をくばりPARTY全体のオーガナイズも同時に行うことが求められました。

スタイルとしては自分たちが楽しむことを大前提としています。DJが楽しんでいればオーディエンスにも伝染する。逆にDJが楽しめていないときはフロアも楽しめていないことが多い。まずは自分たちが楽しめることを心がけています。そして知っている曲を知らない曲のように聞かせたり、旅にでているようなドラマチックな展開を目指しています。PARTYがクローズするときには全員が笑顔となることを目的にこれまでsheep続けてきて、これからも継続していきます。

そして毎回PARTYごとにコンセプトも用意しています。今回のsheepでは、オーストラリアのHOUSEシーンを特集しており、キーワードは「NU DISCO」と「UK GARAGE」です。

NU DISCOとは?

NU DISCOとはなにか? sheepでDISCOというとDONNA SUMMERなどのクラシックもかかりますが、大抵はNU DISCOのことを言います。レコード屋さんではNU DISCOとかかれたコーナーがあったり、レコードにNU DISCOと書かれているので知っているひとも多いと思います。NU DISCOとは現代のDANCE MUSICに、クラシックなDISCO SOUNDのテイストを取り入れたものを言います。イーブンキックのリズムに、70年代や60年代のDISCOのレコードからサンプリングしたブギーなベースラインや、スペーシーなシンセサイザー、そしてファンキーなカッティングギターなどの音色が入っているのが特徴です。このためどこかレトロで懐かしく、また今の時代に聴くと新鮮でかっこいい曲が多いのです。

NU DISCOにはRE EDITと呼ばれる手法が多く使用されます。RE EDITとはもともとDJがプレイしやすくするためにイントロのループ部分を再編集したりする行為でしたが、NU DISCOのプロデューサーたちは原曲のエッセンスをそのまま、大胆に再編集することがあります。REMIXと同意と取られても問題ありません。オーストラリアのアーティストたちはこれをよくREWORKと言います。

ノルウェーのプロデューサー“Todd Terje”が、DISCOカルチャーを象徴するバンド“Bee Gees”をRE EDITしたのがこちらです。 ボーカル部分は極力使用せずに、インストゥルメンタルをループさせることでGROOVEを作っています。Todd TerjeはNU DISCOを代表するDJでありプロデューサー、リミキサーのひとりです。

Bee Gee’s / You Should Be Dancin (TT Edit)

Daft Punkが『Random Access Memories』を発表して以降、多くのNU DISCOアーティストがメジャーシーンでも台頭いたしました。オーストラリアからは“Flight Facilities”、アメリカ・ロサンゼルスからは“Tuxedo”や“Classixx”、ニューヨークからは”Holy Ghost!”、そしてノルウェーからは前述した“Todd Terje”など、世界各地にそのムーブメントは広がりました。そしてアンダーグラウンドでも、多くのNU DISCOのプロデューサーが活躍しております。CUP AND STRINGのひとり、Casual ConnectionもそんなNU DISCOのアーティストのひとり。最新曲のFever of DubはTraxsourceの Indie/Nu Discoランキングで8位を獲得、同じく本人もIndie/Nu Disco DJランキング23位と飛ぶ鳥を落とす勢いです。

Casual Connection / Fever Of Dub

オーストラリアのNU DISCOシーンはいまとても熱いです。そんな熱い国からやってきたCUP AND STRINGですが、もうひとつの武器がUK GARAGE。HOUSE MUSICが好きなひとはGARAGEも好きなひとが多いとおもいます。映画「EDEN」でまた少し盛り上がってきましたね。では、UK GARAGEとはなんでしょうか?

UK GARAGE とは?

アメリカ、ニューヨークのパラダイスガラージから海を渡ってイギリスにやって来たGARAGE。ロンドンのDJ達はアフターパーティでテンポを早くしてかけ始め、それがスピードガラージと言われるようになりました。一説によるとTodd Terryがスピードガラージという言葉を生み出したとも言われています。そしてそこにイギリスのレイブシーンの強い低音と、ドラムンベースのブレイクビーツ、マイクMCが混ざり合い、UK GARAGEが誕生したと言われています。

そしてUK GARAGEは後に2STEPというジャンルに移り変わります。2STEPは4つ打ちのトラックから2拍目と4拍目のバスドラムを取り除いて、1拍目と3拍目を強調したリズムにR&Bのボーカルを合わせている曲が特徴です。1999年から2000年に渡りメインストリームでも成功を収めることとなります。その代表的な曲はShanks & Bigfoot – Sweet Like Chocolateでしょう。

Shanks & Bigfoot – Sweet Like Chocolate

しかし同じような曲ばかりが溢れかえってしまい、2STEPはすぐに飽きられて、流行は終わってしまいます。しかしHIP HOPとも相性の良かった2STEPはHIP HOPと結びつき、グライムという音楽ジャンルとなり2000年代にかけて発展することとなります。

そしてその後グライムはダブステップを生み出します。その一方、UK GARAGEがチャートに入ることはほぼ無くなります。2007年後半から2008年前半にかけてベースラインと呼ばれるスピードガラージ復刻版が、00年代終わりにはレゲエ、ダンスホールの要素を取り入れたUKファンキーがやや流行することとなりますが、UKガラージのリバイバルまでには至りませんでした。ですが2010年に入り、UKガラージはそれらに影響を受けた新世代に取り入れられ復活を遂げることとなります。その最も代表的な例はDisclosureです。

Disclosure ft. Ria Ritchie / Control

Disclosure / You & Me ft. Eliza Doolittle

彼らの成功で80年代~90年代前半のシカゴハウス、デトロイトハウスとソウルミュージックがミックスしたディープハウスが台頭。そこにUKガラージがミックスされ、2010年代以降のUK GARAGEの礎を築き、ゲストDJのCup & Stringの得意とする最新のUK GARAGEを生み出すこととなったのでした。彼らの楽曲にはUKガラージの複雑なビートや特徴的なベースを含みながらも、Deep House と混ざり合い、UKガラージを昇華した曲が多くあります。

Cup & String / Corruption (Extended Mix)

そして、90年代のロンドンのDJ達もかけていたようなテンポが早く、ブレイクビーツに太い低音を含んだ曲も多くあります。

Cup & String / With You Baby

sheeps 結成しました

sheep

レジデント3人によるB to Bユニット、sheepsを始動いたしました。Back to Backとは、DJが曲を交互にかけていくこと。sheepの場合は3人なので、順番にまわしていきます。ひとりでDJするのとは違って前後の曲をコントロールできないから、先が読めないのが面白いところ。僕はBack to Backが大好きで、ひとりでは考えつかなかった曲のつなぎが発見できるのがとても楽しい。ドラマチックな展開をもとめて、sheepsは音楽を繋いでいきます。

Pocket