Coachella 2018 Line upから見る、HOUSE MUSICシーンの現状

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Coachella 2018 のラインナップが発表された。Coachella とは、米カリフォルニア州で2週に渡り開催された音楽フェスティバル。チケット収入や会場での物販などの売上は7億400万ドルを誇り、、世界の重要音楽フェスティバルを格付けする「Festival250」でイギリスのグラストンベリー・フェスティバルや日本のFUJI ROCKを抑え、1位のフェスティバルだ。2018年のヘッドライナーはThe Weeknd、Beyonce、そしてEminem。ROCKやHIP HOP、EDM、TECHONO、SOULと、アメリカ、いや世界最大のショウビジネスの祭典である。そのラインナップに、the Black Maddona、BLACK COFFEE、そしてPeggy GouといったHOUSE MUSICのアーティストがラインナップされている。

フェスティバルにDJがラインナップされていることは珍しいことではない。ただし世界最大のアメリカのフェスで、これだけのHOUSE MUSICのアーティストがラインナップされていることは、HOUSEのニーズがそれだけ高くなっていると言えるのではないだろうか。Coachellaでは2006にDAFT PUNKがそうだったように、今後のシーンの流れを決定づけるトピックが稀にある。フェスティバルは、そういうエネルギーに満ちている場所。the Black Maddona、BLACK COFFEE、Peggy GouといったアンダーグラウンドなアーティストたちがCoachella 2018 に出演することで、シーンにどのようなフィードバックがあるのだろうか。

DJ the Black Madonnaはダンスミュージックにおける聖母なのかもしれない

Black Madonnaとはカトリックと正教会で見つけることができる、黒い聖母の彫像や絵画のことである。かつて
Joaquin”Joe”Claussellはeleven クローズの際に、クラブは神聖な教会のようなものであると言った。クラブが教会だとしたら、聖母が必要である。DJ the Black Madonnaはダンスミュージックにおける聖母なのかもしれない。彼女のバイオグラフィには以下のような一節がある。

“ダンスミュージックには騒動が必要です。ダンスミュージックにはPatti Smithが必要です。それはDJスプリンクルが必要です。ダンスミュージックは、その幸福感にいくつかの不快感を必要とします。ダンスミュージックはその傷の中で塩分を必要とします。ダンスミュージックには40歳以上の女性が必要です。ダンスには授乳中のDJが遊びに来る前に寝ることが必要です。ダンスには、気が狂った奇妙な女の子や、本当にこのくそに疲れたティーンエイジャーが必要です。ダンスミュージックにはライターや評論家、学者や歴史家が必要です。ダンスミュージックには、貧しい人々やクラブに入るための正しい靴がない人が必要です。ダンスミュージックには首輪のないシャツが必要です。ダンスミュージックには、一週間中苦労した人が必要です。ダンスミュージックには、完全入場料を払うことができないので、真夜中前に来なければならなかった人が必要です。ダンスミュージックは、現状をさらには必要としません。

日本でもRainbow Disco Clubへの出演や、CIRCU TOKYOのアニバーサリー・パーティーに出演するなど、HOUSE LOVERから圧倒的な支持を受けている。彼女が世界最大のフェスティバルでどのようなPLAYをするのか注目している。


The Black Madonna / A Jealous Heart Never Rests


The Black Madonna / Stay


Black Madonna / Alright this morning

Deep Houseシーンのカリスマ Black Coffee

Deep Houseには派手な音色や過剰な煽りというものはない。緩やかに展開するリズムとメロディが特徴。Black Coffeeは、Deep Houseシーンを牽引するアーティスト。人間を踊らせるのに派手な展開や過剰な演出は決して必要ないことは、Black Coffeeの楽曲がかかっているフロアを見渡せばわかります。

南アフリカ出身。幼いころの事故により左手が麻痺し、右手のみでしかPLAYをすることができない。しかしそれでも60時間ものロングセットを務めたこともある。南アフリカでは多くのリスペクトを受けており、人間性も素晴らしい。

南アフリカという地がかつてのCIHAGOやNEW YORKのように、HOUSE MUSICの新たな産出国となっていることはHOUSE LOVERであれば知っているだろう。Black Coffeeは同国で8万人が収容できるスタジアムでGIGを行うほどの人気がる。


Black Coffe ft Bucie / Superman


Black Coffee / The Journey

20代HOUSE LOVERの代弁者 peggy gou

peggy gouは1990年生まれの韓国出身のDJ、プロデューサー。現在はベルリンに在住しており、Radio Slaveのレーベル”Rekids”や、ロンドンの”Phonica”などからリリースを続けている。彼女の作る作る楽曲の多くは、繰り返されるシンセのリフがとても心地よいものが多い。シンセのメロディに身を任せていると、裏でリズムが跳ね始める。クラシックなディープハウスのマナーに則りつつ、どこか新しく感じさせるセンスがもう大好きです。

そしてpeggy gouは自身の楽曲もさることながら、DJもとても良い。ディープハウスを軸に、Todd TerjeやJemie XXといった一歩間違えるとハイプな楽曲もトーンを間違えずにPLAYする。彼女がすごいのはそれをクラウドの同世代代表として、自然な形で取り入れているところ。Coachella オーディエンスの年齢層は彼女と同じ。Coachella のようなフェスティバルは大得意なのではないでしょうか。昨年のNINA KRAVIZのようにFUJI ROCKにも出演してほしい。


Peggy Gou / Day Without Yesterday


PEGGY GOU in The Lab Miami for Miami Music Week

Coachellaは毎年YouTubeで中継されている。現地まで行けなくても、彼、彼女らのPLAYを見ることができるので、今から楽しみである。

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